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2021/10/12

令和元年東日本台風(台風19号)

長野県内に甚大な被害をもたらした令和元年東日本台風(台風19号)から2年が経ちました。

長野県は海なし県なので津波の心配もなく、山に囲まれているおかげで大きな災害も少ない地域だと思っていました。

まさかこんなことになるとは!

ということは突然やってくるんだと、身をもって感じました。

私が体験した貴重な体験(もう二度と体験したくはありません)をお伝えします。

10/12の昼間は、ニュースで今回の台風はとても強い勢力で危険と何度も何度も伝えていたので家の外にある飛んで行ってしまっては困る物の片付けをしていました。(内心、きっと大丈夫だからとあまり危機感はありませんでした)

自宅のある長野市篠ノ井地区は特別そんなに強い雨・風だなぁという感じはありませんでしたが

家族が勤務している軽井沢町は道路が冠水して大変なことになっていると連絡がきて不安になりました。

だんだん石井瓦工業の本社がある千曲市も風・雨が強くなってきて、川の水はみるみるうちに増水。

夕方6時には各地で河川氾濫のおそれがあるという緊急速報がなりひびきました。

警戒レベル4で避難勧告の目安になる危険レベルです。

同じ篠ノ井地域に住んでいる前田課長と連絡をとっていて

「念のため、1階の荷物を2階にあげておいた方がいいよ!」という助言をいただいたので

動かせるものを2階に運びました!(前田課長のおかげで我が家の電化製品は守れました😊)

夜10時頃 千曲川越水 災害発生情報の緊急速報がなりました。

警戒レベル5 ただちに命を守る避難行動をしてください というメッセージがスマホに映し出されるのを見ると、

本当に今危険な状態なんだと不安でなりませんでした。

夜11時頃 地区の常会町さんから連絡がきて、「近所が浸水しだしているのですぐに近所の人たちに連絡をしてください」と言われました!

嘘でしょ!?千曲川からちょっと離れているのにこの辺が浸水するわけないでしょう!!

と思い、外にでると側溝からぼこぼこと水が……

それからは早かったです。

アスファルトはすぐに見えなくなり、車で移動なんてできる状態ではなくなりました。

もちろん車もしっかり浸かってしまったので移動不可でしたが……

みるみるうちに水位が上がっていき、夜中の1時には玄関の下からついに室内へ…

大急ぎでまだ運べていなかった荷物を2階へ上げました。

その途中で停電がおき、できることもなくなってしまったのでただただ被害が少ないことを祈りながら待ちました。。

電気はつかず、トイレはぼこぼこと音をしだし、逆流してくるのではないかとの不安。。

こどもを動揺させてはならないと思い、起こすことはせず、ただただ朝を待ちました。

寝れる訳もなく、暗い外を見ているとお隣さんも同じで外を見ていたので

2階の窓越しに「大変なことになりましたねー。。。まさかですよね。。。。」と。。😭

いたるところで車の防犯ブザー(エンジンまで浸水するとブザーがなるそうです)がなっていました。

朝5時 明るくなってきたので外を見ると雨はやんでいましたが

見たことのない景色になっていました。

子どもの感想: 「海になってるーーー!!!!」 でした😭

脱衣所にあった点検口の蓋が玄関まで流されていました。

床上10cmではありましたが、大きな物を流してしまうくらい水圧・水量があったんだなと思うと怖いですね。。。

家のまわりの道路はまだ水が引かない場所は多かったですが室内は水がひいたので

大掃除の始まりです!

子どもたちは家の中で長靴が履けると大はしゃぎ😂

子どもたちが怖くなって泣いてしまうのではないかと思ったのですがその心配は不要でした(笑)

家族・友人たちがたくさんかけつけてくれ、泥を掻き出し、雑巾でふきふき…

ただの水ではなく、油のような匂いがあったのでしっかりと消毒も必要でした。

入社してまだ半年で住宅についてほとんど無知だったので、家が浸水した場合まずどうしたらいいのかわかりませんでした。

すぐに力平課長に相談しました!

外観から見たら水はすべて抜けたように見えますが、基礎がベタ基礎になっているので、

床下にはまだ水が入っていると教えてもらいました。

まずその水を抜いて!との指示だったのでひたすら洗面器で……

1階全面をこの洗面器は気が遠くなるなぁと思いながらやっていると

建設関係の知人が自動ポンプをもってきてくれました!!

さすが自動!!!早かったです👏

それでも結構時間はかかっていたので床下には見えないところにたくさん水がたまっていたんだなと。。

ご近所さんも床下に水があることなんて知らないということだったので順番に床下の水抜きをしました。

限られた時間しかなかったので全部の荷物は2階に運べなかったので浸水した荷物が大量に…

フローリングは隙間に泥が入ってその除去作業が必要に。

畳は再利用不可で処分。。

車もエンジンまで浸かってしまったので廃車。

災害ゴミ集荷場に運ぶこともできないので会社の方々のお力を借りました😭

ゴミを捨てるのに何時間もかかってしまったそうです。ありがとうございました!!!

表面的にはだいぶ綺麗になり、住める状態にはなりました。

でも床上浸水の恐ろしさはそんなものではありませんでした。。

自動ポンプで排水はしましたが、床下はすぐに乾燥するような構造ではないので

床板をはがして床下を乾かすことに。

床下を開けたのは浸水から5日は経っていましたが、まだまだ乾いていませんでした。

しばらく業務用扇風機で乾燥。

とれる範囲で泥の除去。

床はぎに湯川課長・力平課長が来てくれました。

力平課長、狭い床下に潜ってくださり、泥の除去をしてくれました!

身長180cm以上ある方にはとってもとっても狭く、苦しい空間だそうです。

すみません、本当にありがとうございました!!!😭

壁に埋め込まれている断熱材(ロックウール)はふわふわした人造鉱物繊維でできたもので水分を吸収します。

床上10cmとなると20~30cmくらいは吸収しているのではないかと。。

浸水から2週間以上経っていましたが、まだまだびちょびちょでした。

すでに壁がカビが生えていました。。

水分のある状態で放置すると外壁まで痛める心配があるとのことで

剥がせる範囲の内壁をあけてくれました。

泥まみれ。いたるところにカビカビ。。。

水害保険に入っていなかったので負担は大きかったですが

喘息持ちの家族がいるのでしっかりリフォームしたほうがいいとのことだったので

床上40cmの壁の貼り替え

水まわり(お風呂・キッチン・洗面所)

床・畳の張り替え

防蟻処理などをお願いすることにしました。

まさか新築して3年でリフォームすることになるとは思いませんでした😂

すぐにリフォームにとりかかれる!という訳ではないので工期が決まるまで安心して生活できるように細かいところまで手を加えてくださいました。

キッチンした部分

水分を吸収し、キャビネットが膨れ上がってしまったのでビスでとめてくれました。

キッチン下の泥を吐き出すことはできないので、その隙間を埋めることで不安な雑菌がでてこないように防ぐ目的もあります。

1階全面のリフォームになるので住むことはできないので、その間は被災者用の県営住宅に引っ越しました。

床下がまだ完全に乾いている訳ではないので床板をはいだ後すぐに床板を貼ることはしません。

きれいにできる範囲で泥の除去をしました。

工事期間は約3ヶ月

つらく、悲しい思い出を塗り替えようと、被災前より素敵な家にリフォームしてくださいました😊

Before

After

構造状リビングの真ん中に耐力壁を設けなくてはいけない我が家でしたが、邪魔で邪魔で…。

少しでもその気持ちが薄れるようにと床材と同じ板を張り、おしゃれな耐力壁に。

更にスタッフ手作りの棚も設置してくれました😭

見せる収納楽しみます♪

Before

After

テレビ台が浸水してしまったとお話すると手作りテレビ台を作って下さいました!

モンキーポッド(この~木なんの木気になる木~♪の木です)の一枚板でできたテレビ台。

子どもも親も大喜びの素敵なテレビボードです😊

床は無垢材。冬場のヒヤッと感がなく、木のぬくもりを感じられます。

トイレ

収納スペースが少なくて悩んでいたところ、階段したスペースをうまく利用し収納スペースを作ってくれました!

何かと備品を置いておきたいトイレスペースにはありがたいです!!

洗面所

Before

After

ホテルのような高級感のあるフロアマットに!

お風呂

Before

After

木目調であたたかみのある空間に!!

浴室乾燥をとりつけなかったことを後悔していたので、この機会に浴室乾燥付きに!!

雨の日や急な洗濯物の時にはとても助かります♪

お座敷

Before

After

小さいこどもがいるので汚してしまったときに取り替えがしやすいようにとLIXILのユニット畳に!

色のレイアウトも簡単に変えられ、また違った雰囲気を楽しめます。

被災前より格段に良くなった我が家です😊♡

被災して良かったとまでは思えませんが、ただただつらい思いから、楽しく生活していこうという気持ちにしていただけたリフォームになりました。

入社して半年でのまさかのリフォーム。

石井瓦工業に入社したからこそ、災害時にどうしたらいいのか知恵をお借りでき、

社員みなさんのご協力のもと、災害復興リフォームができました。

感謝しかありません。お世話になりました。

もうこのような災害は起きては困りますが、水のおそろしさ、

住宅の構造等を知るいい機会になりました。

今回はお客様の立場になって感じたことですが

お客様のことを一番に考え、細かい気遣い、提案をしてくれるリフォーム会社だなと改めて思いました。

娘も私と同じように感じたのか、保育園の卒園アルバムの将来の夢の欄に

「おうちをつくるひと」と。

すごく嬉しかったです。

そんな子どもがよろこんでくれるようなリフォームをしている会社です。

リフォームでお困りの際は、ぜひ石井瓦工業・Asmileへご相談ください😊

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